◆その12~パワーストーン
今から三十五年ほど前。当時大学生だった私は民俗学の石上堅先生の講義を受けていました。石上先生は、国文学の大家 折口信夫先生の愛弟子で、物部氏の御末裔とのことでした。
講義の中で「君たちがアクセサリーとして宝石を選ぶならば、乳白色のオパールは見た目は綺麗だが、身に着けると運を落とす。しかし黒色のブラックオパールは、見た目は地味だが、身に着ける人の運勢を大いに上げるんだ」と話されたことがあり、根拠は説明してくださいませんでしたが強く印象に残りました。
私も日頃、運勢相談の場で「先生、私にはどの宝石が向いていますか」という御質問をよくお受けします。永年の運勢家の見地としては、どなたにも幸運をもたらす宝石として「水晶」を挙げます。
特に、白い透明の水晶は浄化作用が強く、霊の憑依現象で悩む方、気持ちの落ち込みやすい方に強い効果を発揮します。次に、ローズクォーツと呼ばれる桜色の水晶。こちらは人間関係の円滑化や恋愛成就に良い効果を発揮します。また紫色の水晶は、負の人間関係の清算、高い地位の人との出会いに大きな効果を発揮します。
開運力の強い宝石としては「翡翠」もあります。翡翠は「王者の宝石」とも呼ばれ、古代、大和に君臨した大王や豪族たちは、翡翠で造った勾玉をその身に帯びました。
天皇家三種の神器の一つ「八尺瓊勾玉」も翡翠で出来ていると考えられており、古代には「薬石」として、ある種の医療行為に用いられたとも伝わります。このように翡翠は、出世開運、健康増進に強い効力をもたらす宝石なのです。
パワーストーンは、その石と親しむことで効力も大きくなると言えます。あなたさまも石に親しみ、石と友達になることで開運なされてください。
たからだま ひとをみちびき まもりてぞ
さきはひよべる かむざねとしる
(宝珠 人を導き 守りてぞ 幸い呼べる 神実と知る)
この記事へのコメントはありません。