◆その14~縁結びと縁納め

陰陽師-穂積天佑のコラム

 前回は、太陽から生まれ出た「ムスビの力」について記しました。今回は、ムスビの力の具体的な活用を記したいと思います。

 「エンムスビ」という言の葉があります。漢字で表記すると「縁結び」、わかりやすく申しますと「エニシムスビ」、すなわち「エニシ」、つまり「人と人とのつながり」ということで、縁結びは「太陽から生まれ出たムスビの力を共有する人間関係」と解釈出来るのです。

 恋人との縁、夫婦の縁、家族の縁、友人との縁、仕事仲間との縁――エニシ、縁には様ざまありますが、みな「ムスビの力を共有する関係」であり、そのことで「生成発展していく関係」なのです。

 では、そうした人間関係が何らかのアクシデントで終わってしまった時。すなわち「ムスビの力を共有する関係」が終了した時には、縁結びならぬ「縁納め」をしなくてはならないわけです。

 御相談に訪れるお客様で「新しい恋人がなかなか出来ない!」、また「新しい御縁の方となかなか出会うことが出来ない!」とおっしゃる方々の中には、以前お付き合いしていたお相手、または結婚生活がピリオドを迎えたかつての旦那様からいただいたお品々、ことに、「ムスビアワセル」お品を後生大事に取っておく、または使っていることが多いのです……。女性の場合はネックレス、ペンダントのほか「夫婦関係の契約のシルシである指輪」など、男性の場合はネクタイピン、カフスボタンなどでしょうか……。

 こうした品々を所有し身に着けることは、人間関係がとうに終わった方々と、霊的には現在も結び付いていることを表すのです。

 その縁が終わった時点で、こうしたお品は出来得れば神社神前で神職からお祓いを受ける。そこまでのお気持がなければ、御自分で塩・酒などでお清めをして処分されるのが良いでしょう。

 既に終ってしまった縁を納めてこそ、新しい縁は結ばれるのです。

 あなたさまも、そんな開運の第一歩、踏み出してみませんか。

かみえにし むすびかはして ひとのよは
            うたたのしくぞ さかへゆくなり

(神縁 結び交わして 人の世は 転楽しくぞ 栄え行くなり)

穂積天佑

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先祖である穂積濃美麻呂が陰陽道の祖である役行者(えんのぎょうじゃ)より陰陽の秘法を授けられ、また同じく師の先祖となる菅原宮内少輔道景は、あの平安時代の大陰陽...

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