◆その21~言霊―神呪(かじり)による開運

陰陽師-穂積天佑のコラム

 「言霊の幸ふ(ことだまのさきはふ)」という、古くから伝わる格言があります。これは、「言葉にこめられた霊力により、人は幸福になる」ということです。

 神社では、神職が人々の願いを聞き届け、神々に叶えていただくために「祝詞(のりと)」と呼ばれる長大な文章を奏上します。一般の方々がこれと同じ行為をするのは時間的にも困難であり、また祝詞奏上の際の「秘訣(ひけつ)」などもありますので、そう簡単にはいきません。

 しかしながら、一般の方々でも、すぐに活用できる短い祝詞があります。これを「神呪(かじり)」と言います。「ちょっとカジッた祝詞」というような意味です。

 その中でも、言霊開運が初めての方にもふさわしい、効果絶大な神呪をお教えいたしましょう。

天之御柱 (あめのみはしら) 国津御柱 (くにつみはしら) 天津社 (あまつやしろ) 国津社 (くにつやしろ)

 この神呪の意味するところは、「悠久のいにしえ、未だ混沌とした宇宙から、天と地が分かれ、それぞれの神々が住まわれる神殿が建造された」……。そんな神代(かみよ)への想いを馳せる神呪なのです。

 新規に事を始めたい時、自分自身のこれからの生き方を定めたい時に唱えると効果的であり、また朝、この神呪を唱えることで、その日一日の運気が調(ととの)い、上昇してまいります。

あなた様も、おためしアレ!!

ことだまの さきはふくには かむながら
           かじりとなへて うんさだむなり

(言霊の 幸う国は 惟神 
神呪唱えて 運定むなり)

穂積天佑

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