◆その59~ 下を向いて歩く不運

陰陽師-穂積天佑のコラム

私のもとへ相談に訪れる方の中には「何をやっても私はダメなの!」という具合にマイナス思考が強く、常に運気が低迷している方がおられます。そんな彼らに共通する特徴として「いつもうつむき加減に下を向いて歩く」というものがあります。

実はこれには運命学上の裏付けがあるのです。

下を向いて歩くと、人は地面を見ることになります。

日本神話によると、地面の下には「根之国(ねのくに)」と呼ばれる場所があり、そこは死者の霊の赴くところ、ことさら、生前不幸な人生を送ったり、非業の最期を遂げた人々の「荒(すさ)ぶ御霊(みたま)」が、その無念の想いとともに永く沈澱する場所とされているのです。

つまり、地面ばかりを見つめて歩いていますと、根之国の荒(あら)御霊(みたま)たちに魅入られ、地の底へと引きずり込まれ、“不幸のどん底”に落とされてしまうかもしれない、ということなのです。

お心当たりのあるあなた様、さあ、お顔を上げて、元気に腕を振って、運気改善いたしましょう!

ちのしたの ねのくによどむ おもひとぞ すさぶみたまの すまふをぞしる
(地の下の 根之国澱む 想いとぞ 荒ぶ御霊の 住まうをぞ知る)

穂積天佑

19,662 views

先祖である穂積濃美麻呂が陰陽道の祖である役行者(えんのぎょうじゃ)より陰陽の秘法を授けられ、また同じく師の先祖となる菅原宮内少輔道景は、あの平安時代の大陰陽...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA