◆その40~運気を上げる生き方――解き放ち

陰陽師-穂積天佑のコラム

 2016年8月。畏れ多きことながら、天皇陛下がある「重大な表明」をされました。
それは天皇陛下の「引退宣言」として人々に知れわたりましたが、表明の中で陛下は一度も御自身の「引退」について話されておらず、「御高齢による体力の限界、天皇といえども病気になること、そのような場合、公務はいかがするのか」という内容でありました。

 この表明をテレビで拝見していた時、陛下の御心の内を想い胸が熱くなると同時に、陛下がある「秘法」を使われたことを悟りました。

皇室に古くから伝わる秘法「はふりのみわざ」というものです。

その御業の詳しき内容は、畏れ多き神秘の御事に属するため申し上げることを憚らせていただきますが、「はふり」は「ほうり」=「放り」を意味します。

国家的なもの、私的なもの、いずれも問題が大きくなり始めた時に一度、放り投げてみる。
それは宇宙へ放り投げることを意味し、宇宙の神が問題をしかと受け止めて判断して下さる。
すなわち人間一人、個人の判断とそれに基づく行動にはおのずと限界があるため「宇宙の神に委ねる」ということなのです。

歴代天皇は人の「限り身」としての限界を知りつつ、この「はふりのみわざ→放りの御業」を用いて天皇としてのマツリゴトを行われており、上皇さまも今回それを用いられたのです。

そして皇太子殿下への生前御譲位となり、新しき元号「令和」となりました。

新元号の考案者とされる国文学者 中西進先生によると、我が国最古の和歌集 万葉集から採られた令和には「うるわしく平和な時代となる」との意味があるのだそうです。「はふりのみわざ」により「放ち、解き放った」上皇さまは、「うるわしく平和な時代」を開く先駆けとなってくださったように思うのです。

はふりあげうつのおほかみうけとりてうるはしきよぞひらけゆくなり

(放り上げ宇宙の大神受け取りて麗しき世ぞ開けゆくなり)

穂積天佑

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