◆その19~呼吸開運法伝授
陰陽師-穂積天佑のコラム
身を清める方法といいますと、冷水をかぶる「禊(みそぎ)」がよく知られていますが、神道ではこの他に、呼吸による清め「息長の法(おきながののり)」があります。
その方法は、まず体内にたまった空気を口からゆっくりと吐き出し、次いで新鮮な大気を鼻から深く吸い込む。この一連の所作を繰り返します。
これを少し複雑にしたものに「三吐三吸の法(さんとさんきゅうのほう)」というものがあります。まず体内にたまった空気を口から「フッフッフー」と三回に分けてゆっくりと吐き出し、次いで新鮮な大気を鼻から「スッスッスー」と三回に分けて深く吸い込む。この一連の所作を繰り返します。
呼吸による清めは、古くは神官や巫女が神事に臨むために行ったものです。心が落ち着き、充分に実力が発揮できるようになるため、たとえば試験や面接に臨む時に行うのもよいでしょう。また神社に参拝する折や、神前で祈願の祈祷を受ける前に行えば、霊験は灼然(いやちこ)となることでしょう。
そして、日々、この呼吸による清めを習慣として行えば、心身は壮健となり、大いなる開運へと導かれることでしょう。
おきながの のりをさむれば ひらけゆく
うんとともにぞ さちをとづれり
(息長の 法修むれば 開けゆく
運と共にぞ 幸訪れり)
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