◆その32~言霊の神と教え

陰陽師-穂積天佑のコラム
言の葉には、不思議な霊力が寄り、これを「言霊(ことだま)」と言います。
万葉集の編まれた時代、日本は、「言霊の幸(ことだまさきわ)う国」といわれ、「言の葉の霊力により、人々が幸福になる国」と位置付けられました。

その言霊を守護する神には、「一言で願いを叶える」という「一言主神(ひとことぬしのかみ)」、「小さな簡潔な言の葉により、人と人との縁を結ぶ」という「興台産霊神(こでとむすびのかみ)(小言結神)」がおられるということは、以前にも触れさせていただきましたが(※第二十回参照)、その他にも「事代主神(ことしろぬしのかみ)」という神がおられます。
この神は、人が日常発する言の葉より出る言霊が、神々の霊力が寄る「依代(よりしろ)」となるよう、また人々の言の葉が善美なものであるように守護する神であられ、言わば「言代主神」なのであります。
この「言霊三神」の教えは、言の葉は、一言で、簡潔にして、短めで、神々の御霊が寄られるにふさわしい、善美なものであることを目指すべき、ということ。
そのことを日頃から心がけることができれば、あなた様は、言霊三神の御守護による言霊のチカラにより、大きく開運されてゆかれることでしょう。

うるはしく みじかきみこと ひとことは
ひとをさきはふ みまもりとしる
(美わしく 短き御言 一言は 人を幸う 御守護と知る)
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