◆その56~ 福の神に好かれる人の特徴とは
陰陽師-穂積天佑のコラム
前回とは打って変わり、今回は自ら幸運を手に入れるのはどのようなタイプの人なのか、江戸時代後期の神道家 九嶋義保先生の説でご紹介します。
福の神に好かれ、幸福な運勢を手に入れる人を「福神装(ふくのかみよそほひ)七体(しちたい)」とし、その特徴として「神仏(しんぶつ)崇敬(いやまい)、忠孝(ちゅうこう)、万事(ばんじ)冥加(みょうが)、約束(やくそく)堅固(けんご)、朝起(あさおき)、慈悲(じひ)、信実(しんじつ)」を挙げています。その意味するところは……、
・神や仏を深く敬う生活を送っている。
・忠義と孝行の志のもと主君に誠実に仕えている。
・すべての物事は神仏の御加護の賜物と信じ、生きている。
・人との約束事はしっかりと守っている。
・朝早く起きる習慣を身に着けている。
・人やその他の生きとし生ける者等に対し慈悲の心を持っている。
・信実を重んじている。
どうでしょうか。
“忠孝”などは江戸封建社会のものなので、“主君”の存在しない現代においては己が勤務する会社組織への心持ち、となるのでしょうか?
しかし、すべては神仏の“おかげ”によるものと信じる謙虚な気持ちはとても大切ですし、その他の項目に至っては、社会生活を送る中で人から信頼を勝ち取るためにも重要なことばかりです。
あなた様も、これから福の神様に好かれて、その御加護の元、幸運になるための参考となさってください。
うつしよの たびのさなかに ふくのかみ まみへてひとは さきはへるなり
(現世の 旅のさ中に 福之神 まみえて人は 幸えるなり)
この記事へのコメントはありません。